県園芸研究所が独自に開発した「底面給液方式」の養液栽培技術を利用して栽培いたします(図参照)。
栽培ポットにトマトの苗を植え、その苗を防根シートで包んだ粒状培土で覆います。C溝にそれらポットを並べ、C溝内に栽培溶液を流し、栽培します。このとき栽培液面を一定に保つためにレベルセンサーを設け、万が一液面が低くなった場合、溶液タンクから栽培溶液を供給し、常に液面を一定レベルに保ちます。
本技術には、廃液、廃土がでないばかりか、液切れ対応が楽で養液管理が容易であり、さらに栽培コントロールがやりやすいため、糖度制御も楽です。また根が土につかないため枯れ苗の処分が容易である。以上よりこの栽培方法には次の利点が挙げられます。
○ 廃液が存在しない。
○ 廃土が出ない(粒状培土のほとんどがリサイクル可能)
○ 養液管理が容易(溶液管理は液面管理だけですので液切れ対応が楽)
○ 栽培コントロールがやりやすい(糖度制御がやりやすい)
○ 枯れ苗の処分が容易(防根シートおよび粒状培土により根が土につかない)
○ 粒状培土のリサイクル可能

底面給液栽培法による略図
「底面給液方式」の養液栽培技術により生産したビタミン豊富な高糖度トマト糖度:9以上〜12、ビタミンC:通常トマトの3倍以上と従来のトマトより群を抜いて良質なトマト栽培が可能となります。
|